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一昨年8月と12月の二度、香港に行った時のことをふと思い出しました。
かつては、正直言って中華圏は全く興味のわかない所でした。
が、06年春普通話を勉強しに学院に通い始めようとしたことがきっかけで
中華圏に行ってみたいという思いも出て来るようになりました。
実際、香港に行くようになるまでの話はここではしませんが
大陸中国とは別個のものだと認識して来た私の中で
現地に行ったことで、「オカシイ。違うものがある…」と実感したのは
意外な出来事でした。
香港にいるのに、やはり他の国がある。
もちろんです。97年に英吉利から中国に返還された中国は
この10年ちょっとを経る中で確実に中国中央政府の中枢に
近付いているものが少なからずあるはずです。
なので、私が実感したのは当然のことなのです。
が…。
私が言いたいことはそんなことではない。
景観になっているから分かりにくいと思いますが、問題はコレなのです。
香港島にナイフを模った建物の中国銀行
それを向かい撃つように聳える上海香港銀行
そして尖沙咀側にはそれを見据えるように構えているSINOPEC
よく見てみれば、この3つ、どれも大陸の企業。
景色に溶け込む大陸…恐ろしいですね。
上海香港~は名前は2つでもその中に“上海という大陸”が入っています。
そう、私はこれらのせいで“香港”を消され“大陸”を感じさせられたのです。
なんだかんだ言って、香港はやはり中華圏の一つで
残念ながら根深いところに大陸がいて、それが香港を動かしているのだと
思わずにはいられない現実です。
実は台湾に対しても、私は大陸とは別のものだと思っていたのですが
確かにそういう部分は多いと思います。
が、民族や国民性というものに関しては結局は同じなのだと
語学堂で勉強しながら強く、よく感じています。
社会体制や若干の文化差異があったとしても
やはり血は同じ、そしてその血に入っているものは同じなのだと。
香港的香港
を私はいつか必ず見てみたいと思います。